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脳梗塞発症のリスク高い一過性脳虚血発作 自己判断で放置せず早期の検査・治療を |
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「急に手足が動かなくなる」「言葉が出なくなる」といった症状が出る一過性脳虚血発作。そのまま放置すると、脳梗塞を起こす恐れもある病気です。特徴的な症状や原因について聞きました。 |
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脳にはたくさんの血管があります。これらの血管に血のかたまり(血栓)ができ、血流が一時的に途絶えたものの、その血栓がすぐに溶けて血流が正常に戻る現象をいいます。「脳血管が詰まりかけて脱水症状になったけれど、水分を取ったら血流が戻った」「心臓や首の血管にできた血栓が脳血管まで流れたが溶けた」などが挙げられます。一時的な脳梗塞の状況で、“TIA(Transient Ischemic Attack)=なりかけ脳梗塞 |
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顔や半身のしびれ・まひ、手足から力が抜ける、目まい、両眼の片側が見えにくくなる、片目が見えなくなる、舌がもつれる、言葉がうまく出ないなどが見られます。例えば「食事中に手足が動かなくなり茶わんを落としてしまったが、すぐに良くなった」「体の一部がしびれたが、何もしないのに良くなった」などです。これらの症状は短時間、多くは数分で改善するのが特徴です。症状がすぐなくなるため「気のせいだったかも」と見逃すことが多いようです。しかし、そのまま治療をせず放っておくと、15〜20%が約3カ月以内に、その半数は2日以内に脳梗塞を起こすといわれています。その後の生活に支障を来す後遺症を残さないためにも、自己判断せず、すぐに専門施設での検査、治療をお勧めします。 |
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なりかけ脳梗塞(TIA)の発症リスクが高くなるのが、60歳以上の高齢者、高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病の症状がある人です。これらが重複すると、ますます発症率が高くなります。従って、普段から生活習慣を整えることが予防にもつながります。 |
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■初期の段階で受診すると、どのような検査が行われるのですか。 |
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まずは症状が起こった時の状況を聞いて診察をします。そして、細くなったり詰まったりした脳血管がないか、気づかないうちに発症した脳梗塞がないか、頭部MRI検査やCT検査を行います。頸動脈や心臓エコー、心電図検査、血液検査などを並行し、症状に合わせた治療を開始します。脳梗塞を起こす可能性が高いと判断された場合は、その時は症状が表れていなくても、入院して1週間ほど経過観察されたほうがよいでしょう。 |
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