くまにち メディカルインタビュー
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整形外科編

2013/8/23掲載
 
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女性特有の腰痛 婦人科疾患との関わりも
 
鶴田病院 医師
平井 康裕氏
男性に比べ女性に多いとされる腰痛。その原因の一つには、女性特有のライフサイクルが関わってくるそうです。女性にとって身近な腰痛について聞きました。

 ■腰痛に悩む女性が多いのはどうしてですか。
 女性は体格や体形が男性と異なり、筋肉量が少ないことに加え、ハイヒールを履くなどライフスタイルの影響もあるため腰痛になりやすいといえます。また、生理、妊娠、出産、更年期、閉経期など、急激なホルモンの変化が原因で、腰痛になる女性も少なくありません。

 ■女性特有のライフサイクルが、腰痛と関係しているのですね。
 生理中に、ホルモンによる子宮収縮が原因で下腹部痛や腰痛になる人もいます。特に思春期の女性に痛みが強いようですが、激しい痛みを伴う腰痛や倦怠感が継続する場合は、受診することをおすすめします。さらに妊娠・出産では、骨盤が緩められた状態となります。そこへ子どもを抱っこしたり、中腰姿勢になったりと、子育てで腰に負担がかかり、腰痛になることもあります。妊娠による靱帯や筋肉の緩みは、産後1〜2週間でなくなるとされますが、産後は体操や、産後ベルトを装着するなどして腰痛の予防をすることが必要です。

 ■婦人科疾患とも関わりがありますか。
 子宮内膜症や子宮筋腫、子宮がんや、骨に転移しやすい乳がんなどが原因で腰痛になることがあります。閉経後に骨粗しょう症から腰痛を来すこともあり、女性にとって腰痛は身近な病気といえます。まずは原因を突き止めて治療することが大切ですが、痛みが長引く方は専門医を受診することをおすすめします。



 
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