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産科・婦人科編

2013/5/31掲載
 
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新生児の体重増加に注意して 母乳にこだわり過ぎない育児を
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
母乳にこだわり過ぎて、赤ちゃんの体重が順調に増加しないケースがあるそうです。一方で、体重が増加しない原因が、先天的な心臓病にある場合もまれにあるとか。専門医に詳しく聞きました。

 ■母乳が出にくいお母さんが増えているそうですね。
 2011年、第1子を産むお母さんの平均年齢が30歳を超えました。30歳以上でのお産が全体の60%以上を占め、40歳以上の分娩も珍しくありません。こうした分娩年齢の高齢化により、母乳の分泌がうまくいかない例もあるようです。

 ■母乳にこだわるお母さんも多いのでは?
 赤ちゃんの体重は通常、1カ月健診時に1sほど増えます。生まれてすぐは7〜10%程度減少するものの、1日30〜50g増加するのが正常の目安です。しかし、母乳にこだわった結果、1日30g以下しか体重が増えない場合があります。完全母乳での哺(ほ)育は理想ですが、仕事復帰を望むお母さんや、どうしても分泌がよくないならば、混合栄養も考え、母乳にこだわり過ぎないことが大切です。

 ■赤ちゃんの体重増加が少ない理由は他にもありますか?
 先天性の心臓病が原因で、体重が増えないことがあります。聴診では心雑音が聞かれないような、診断の難しい心臓病です。おおよその目安として、1日の体重増加量が18g以下の場合には、小児循環器科専門医による心臓の超音波検査を受けることをお勧めします。一般の小児科医院では、新生児の心臓の超音波検査をしていない所もありますので、事前の確認が必要です。生まれてから1カ月の赤ちゃんの体重の変化に、よく気を配るようにしましょう。



 
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