くまにち メディカルインタビュー
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整形外科編

2013/5/17掲載
 
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過激な糖質制限は心筋梗塞や脳梗塞の危険も マイルドな糖質制限ダイエットで身体に優しく
 
堤整形外科クリニック院長
堤 隆治氏
最近、ちまたでうわさの「糖質制限ダイエット」。過激な糖質制限は危険だという日本糖尿病学会の勧告もありますが、実際のところが気になる方も多いのではないでしょうか。専門医に聞きました。

 ■最近よく「糖質制限ダイエット」という言葉を聞きますが。
 今、ちまたでは「糖質制限ダイエット」や「低炭水化物ダイエット」がはやっています。過激な糖質制限ダイエットとは、ごはんやパン、麺類をいっさい食べず、その代わり、肉類やてんぷら、から揚げなどは無制限に食べてもよいという方法です。

 ■そういうダイエットは、身体への負担はないのでしょうか?
 悪玉コレステロールが急上昇して心筋梗塞や脳梗塞になる危険性が高くなり、身体に悪いという日本糖尿病学会の勧告がありました。そこで提案したいのは、ごはんやパン、うどんなどを1日1回食べ、肉類や油物は食べ過ぎない「マイルド」な糖質制限です。これなら、身体に優しく、継続率も高くなり、リバウンドしにくいと考えられます。

 ■効果は期待できますか?
 主食が60%という通常の食事をすれば、食後に高血糖になり、インスリンが多量に分泌されます。インスリンは血中のブドウ糖を筋肉と肝臓にグリコーゲンとして蓄える働きをしますが、その量はわずかで、余ったブドウ糖は中性脂肪に変換され脂肪細胞に貯蔵されます。糖質制限をすれば、脂肪細胞に中性脂肪が蓄積されることもありません。逆に血糖値を維持するため、脂肪細胞の中性脂肪が分解されてダイエット効果が高くなります。腎不全や高脂血症がなければ、効果は期待できるでしょう。ダイエットがうまくいっていない人や長い停滞期で苦しんでいる人などにお勧めです。



 
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