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失われた機能を回復させるリハビリ 日常生活の自立と早期の社会復帰を支援 |
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病気や交通事故などで障がいを負ったときに、機能回復のため施されるリハビリテーション。治療と並行して早い段階から取り組むことが重要とされています。リハビリテーションについて詳しく聞きました。 |
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脳卒中といった脳血管系の病気や、交通事故、骨折、頭を打ったりした場合、急性期治療においてまずは生命の危機を脱することが先決です。そこで命は取りとめたものの、手足の麻痺(まひ)などによって身体に障がいが生じたら、機能回復による日常生活の自立と早期の社会復帰を支援するため、リハビリを行います。リハビリは、行う時期によって目的や内容も大きく異なります。時期は大別すると、急性期、回復期、維持期の3段階です。 |
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■急性期のリハビリはいつごろから、どのように始まりますか。 |
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病気を発症したり、事故に遭って入院したその日からスタートします。意識がないからとそのままにしておくと、1日で床ずれができてしまうことがあるので、体の位置を変換します。また、手足を動かして、関節が固まらないようにするのも急性期リハビリの一つ。体を動かすことで、筋萎縮、筋力低下などの廃用症候群を少しでも予防することが主な目的です。急性期のリハビリをしっかりと行うことが、その後の回復期病床にも関わってきます。 |
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急性期から回復リハビリ病床に移った後は、生活機能を取り戻すための本格的な訓練に入ります。患者さんの状態に応じて、手足の運動リハビリ、脳血管疾患リハビリ、循環器リハビリ、呼吸器リハビリなどをより専門的に行っていきます。例えば、手足に麻痺があって動かない場合、失われた機能をいかに元の状態に近づけて、家庭や社会に復帰することができるかが、回復期リハビリの中心的な課題になります。 |
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重要なのは、日常生活の機能の改善により、自立した生活能力を再獲得できるよう目指すことです。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門職が連携しながら、患者さんが持っている能力、障がいの程度などをしっかり評価して必要なリハビリを行います。失われた機能がある場合、その部分に対して、どのような代償機能を積み上げていくかを考える必要もあります。回復期リハビリ病床の入院は長くて半年程度。その後は維持期のリハビリテーションに移行します。回復期リハビリにおいては、急性期との連携を密にするとともに、在宅復帰のための体制づくりが重要になってきます。詳しくは専門医にお問い合わせください。 |
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