くまにち メディカルインタビュー
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予防医学編

2013/2/15掲載
 
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若年層でも少なくない生活習慣病 定期的な健康診断で予防・早期発見を
 
青磁野リハビリテーション病院 医師
釘宮 倫子氏
近年、生活習慣が要因となって発生する疾病「生活習慣病」が問題視されています。若年層にも身近な生活習慣病を予防し、早期発見するためにはどうしたらいいか、詳しく聞きました。

 ■生活習慣病には、具体的にどんな病気がありますか?
 代表的な病気としては、糖尿病、高血圧、脂質異常症、脳卒中、心疾患、骨粗しょう症、痛風、がんなどが挙げられます。生活習慣病は、食の欧米化をはじめとした食習慣の変化による肥満、運動不足、睡眠不足など不規則な生活、飲酒、喫煙など、日常生活の中に原因があって引き起こされます。生活習慣病は以前、成人病と呼ばれていたことから、中高年の方がかかる病気というイメ─ジを持たれていますが、実際は生活習慣病にかかる若い方も少なくありません。「予防医学」の立場では、これから将来を担っていく若い方の健康こそ大事にしなければいけないと考えています。

 ■生活習慣病を予防、もしくは早期に発見する方法は?
 まずは健康診断を受けることが第一歩でしょうか。ご自身が加入している保険制度が実施する健康診断、または40歳から74歳までの方は特定健診を受ける機会がありますので、ぜひ受診していただきたいですね。それ以外の方は基本的に自主的な受診となります。

 ■自主的に健診を受けるには?
 健診を実施している病院であればどこでも受診できますが、痛みなどの自覚症状がない時は(保険外の)自費診療となります。自主的に受診する際は、できればかかりつけ医と相談し、すべてのメニューを受ける必要はないと思いますので、日ごろの生活や体調に合わせてどんな健診メニューにするか、予算面も含めてセットアップするといいのではないでしょうか。まずは医師と会うことが健診の入り口。もし、かかりつけ医がいない場合は、自宅の近所に信頼のおける開業医を見つけるか、学生の場合は学校医、企業にお勤めの場合は産業医などに相談してみてください。

 ■健診を受ける頻度は?
 若い方でも年に1回、せめて2年に1回の受診をお勧めしています。それと、企業に勤められていた方が、退職後に全く受診されなくなることも多いので、ぜひ継続的に受けていただきたいものですね。

 ■健診で異常値が出た時は?
 健診は受けた後も大事。健診結果で数値に異常が見られた場合、自覚症状や痛みがないからといってそのまま放っておくと大きな病気に繋がりかねませんので、健診を受けた病院や医療機関でぜひ保健指導を受けてください。健診結果に基づく生活習慣の改善に向けて、医師がアドバイスします。



 
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