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産科・婦人科編

2013/1/25掲載
 
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気をつけたい「子宮内外同時妊娠」 不妊治療歴がある場合は注意を!
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
子宮以外の場所で妊娠が起こる「子宮外妊娠」。性感染症や不妊症を治療した経験がある場合は、「子宮外妊娠」や「子宮内外同時妊娠」が通常より起こりやすくなっているそうです。専門医に詳しく聞きました。

 ■「子宮外妊娠」「子宮内外同時妊娠」とは?
 正常な「子宮内妊娠」では子宮の中で妊娠しますが、まれに子宮以外の場所で妊娠することがあります。これを「子宮外妊娠」、最近では「異所性妊娠」と呼びます。クラミジアや淋病などの性感染症が原因の一つで、炎症で卵管に通過障害が起こり、卵管膨大部や腹膜などで妊娠します。また、「子宮外妊娠」と「子宮内妊娠」が同時に成立することを「子宮内外同時妊娠」と言います。

 ■発生頻度は高いのでしょうか?
 一般的な女性の「子宮内外同時妊娠」の発生率は約3万人に1人と非常に珍しいです。そのため、これまでは子宮内に胎嚢(たいのう)という、赤ちゃんが発生してくる袋が確認できれば、「子宮外妊娠」の可能性は除外できると考えられてきました。しかし、不妊治療を受けている場合だと、「子宮外妊娠」の発生頻度が通常の100倍近く上昇します。不妊治療の経験がある人は、子宮内妊娠を確認しただけでは、子宮外妊娠の可能性がないとは言い切れません。

 ■子宮外妊娠の兆候は?
 低血圧や、脈拍が遅くなる「徐脈」、腹痛、腹膜を圧迫した際に張りや痛みがある「腹膜刺激症状」などがあります。性感染症や不妊症の治療歴がある人は、子宮内外同時妊娠が起こる可能性が高いことを知っておきましょう。妊娠初期の腹痛や出血した場合は、早めに産婦人科を受診してください。



 
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