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過多月経の新しい治療法 手術後、数日で退院が可能に |
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慈恵病院産婦人科医師
蓮田 健氏
九州大学医学部卒業
九州大学付属病院、国立病院九州医療センターなどで産婦人科勤務 |
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生理の出血の量や、貧血で悩んでいませんか? もしかすると、「過多月経」と呼ばれる症状で、子宮筋腫や子宮内膜症が原因かもしれません。最新の治療法について、詳しく話を聞きました |
■あまり聞き慣れない言葉ですが、「過多月経」とは? |
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生理の出血量が多くなる現象を、「過多月経」といいます。生理の際の出血量は50〜150gが正常範囲。これ以上の出血があれば貧血がちになり、立ちくらみや動悸(どうき)の症状が現れます。また、パットや下着から血液が漏れ、服に染み込んだりするために「外出できない」「旅行に行けない」「仕事に支障をきたす」など、行動に制限が生じる場合もあります。患者さんの中には、正常の4分の1まで血液が薄くなってしまい、重症の貧血で運ばれてくる方もいらっしゃいます。1時間ごとにナプキンを取り換えないといけなかったり、月経に大きい血の塊が混ざっている場合は、注意が必要です。 |
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過多月経は、子宮に特別な異常がないにもかかわらず起こる場合もありますが、主として子宮筋腫や子宮内膜症、子宮内膜ポリープなどが原因で起こります。治療法は、薬物療法と手術があり、薬物療法の場合は、ホルモン剤や漢方薬を用います。ホルモン剤の一つとして、ピル(経口避妊薬)が効果を発揮することもあります。手術で最も確実なのは、子宮全摘出です。この方法を用いれば、生理自体がなくなります。しかし、妊娠は望めなくなるので、出産を希望される方には行えません。その場合には、子宮筋腫やポリープの部分だけを取り除き、子宮を残す方法を用います。手術を行う場合は、通常1週間以上の入院が必要となりますが、最近行われている最新の治療法では、数日で退院できるものもあります。 |
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■最新の治療法とは、どのようなものなのでしょうか? |
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数日で退院できる手術法の一つに、「マイクロ波子宮内膜アブレーション」と呼ばれる方法があります。これは膣から子宮内に細い管状の治療器械を挿入し、その先端からマイクロ波を照射して子宮内にある内膜を焼くものです。このマイクロ波は電子レンジで用いられるものと同じ原理です。「子宮内膜アブレーション」は、(1)子宮を摘出しなくてよい(2)入院が2泊3日で済む(3)子宮全摘出に比べて費用が安い―などの利点があります。ただ、この手術を受けた方の半分以上は、生理自体がなくなるといわれています。妊娠を希望される方には採用できない方法ですが、負担の少ない治療法として注目を集めています。詳しくは、専門医にご相談ください。 |
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