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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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現在、関東や近畿地方を中心に流行している「風疹」。1960年代に流行した際には、聴覚障害や白内障を起こす「先天性風疹症候群」の赤ちゃんが多く生まれたそうです。妊婦と風疹の関係について専門医に聞きました。 |
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1995年の春以降、生後12〜90カ月未満の男女ともに予防接種の対象となり、患者数はいったん大きく減少しました。しかし今年は、近年最多の2000人近くがすでに報告されています。特に関東や近畿圏の大都市で流行していますね。 |
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昨年から今年にかけて報告された患者の大半が、20〜40歳代の成人男性です。法律の変更により、1979年4月2日〜87年10月1日の間に生まれた多くの男性が、予防接種を受けていないことが原因の一つです。つまり、妊婦が風疹に感染するとすれば、一番身近にいる夫からの可能性が高いと言えます。感染数の多い首都圏などへ出張した夫が、風疹の感染源となることも考えられます。 |
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2度目の感染もしばしば見られます。また、ワクチンを接種したのに抗体ができていない場合もあります。夫から妊婦への風疹感染を予防するという観点からも、生涯2度の接種を考えましょう。とくに、子どもとの接触機会が多い職場、例えば医療従事者や保育施設・学校の職員、妊婦の家族、妊娠を希望したり、妊娠の可能性が高い女性、産後すぐの女性にも接種を勧めます。風疹の抗体がない妊婦さんたちのために、産後4日目にワクチンを接種する医療機関も出てきました。まずは風疹ワクチンを接種したか、自身の母子手帳を確認してみてください。 |
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