くまにち メディカルインタビュー
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外科編

2012/10/26掲載
 
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腹腔鏡を使った鼠径(そけい)ヘルニア手術 痛みや傷口も小さく入院期間も短縮
 
鶴田病院 医師
鶴田 豊氏
一般的に、「脱腸」といわれる「鼠径ヘルニア」は、高齢者や成人に多く見られる病気です。最近では痛みも少なく、短期入院で済む手術もあるそう。治療法などについて聞きました。

 ■鼠径ヘルニアとは?
 本来、お腹の中にあるはずの腹膜や腸が、足の付け根の筋膜の下から皮膚の下に膨らんでくる病気です。一般的には「脱腸」と呼ばれ、高齢者や成人だけでなく、小さいお子さんにも見られます。

 ■原因は?
 乳幼児の場合は、先天的なケースがほとんどです。一方、高齢者の場合は、加齢により筋肉が弱くなることが原因のことが多く、特に40歳以上の男性に多く見られます。ごくまれに腹圧が大きくかかることで、症状が出る場合もあります。もともと素因がある人が、何かのきっかけで発症するケースも少なくありません。

 ■治療法は?
 大人の鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、手術が必要です。これまでは、7〜8p切開して行う開腹手術が一般的でしたが、最近では腹腔鏡を使った手術が可能になりました。

 ■腹腔鏡手術のメリットは?
 全身麻酔で、腹部に約1pの穴を3カ所開け、1カ所にカメラ(腹腔鏡)を入れ、内部を映しながら手術を行います。お腹の中の状態を確認しながら手術ができるので、神経を傷つけにくいというメリットがあります。傷口も約1pと小さく、術後の痛みも従来の手術より軽いのが特徴。手術の翌日退院が可能なので、金曜に入院・手術をすれば、土曜には退院できます。仕事をお持ちの方にも、負担が少なくて済みます。詳しくは、専門医にご相談ください。



 
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