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歯科最前線 口腔粘膜疾患

2005/11/26掲載
 
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口の中にデキモノはありませんか?
 
添島歯科医院院長
添島 義和氏
東京歯科大学臨床教授
九州大学歯学部非常勤講師
福岡歯科大学非常勤講師
口の中に何かできものができると、“口内炎”と思う方がほとんどでしょう。しかし、実はさまざまな種類があり、口腔以外の全身の病気の場合もあるそうです。口腔粘膜疾患の種類や症状について聞きました。

 ■口腔粘膜疾患について教えてください。
 口腔粘膜とは、舌、歯肉、口唇、口蓋などを覆っている軟組織で、この粘膜に発生する病気の総称が口腔粘膜疾患です。口の中に違和感を覚えると、ただの“口内炎”と思われがちですが、実は(1)口の中だけにみられる病変、(2)ほかの部位の粘膜(陰部、眼など)の病変や皮膚疾患と関連のある病変、(3)内臓疾患などの全身疾患の部分症状としての病変の3つの発症状況が考えられるのです。

 ■実際には、どのような症状なのですか。
 一般的なのが、舌や歯肉と頬の間などに直径3〜5mmの丸くて白っぽい潰瘍ができる「再発性アフタ」ですね。ステロイド入り軟膏やレーザーで治療します。それから、合わない義歯や修復物などによる慢性的な刺激でできる「褥瘡(じょくそう)性潰瘍」、頬に白く細いレース状、あるいは網目状にできる「扁平苔癬(たいせん)」、免疫力が低下したときによく発症し、再発を繰り返しやすい「口腔カンジタ症」、「口唇ヘルペス」などがあります。そのほか、歯周病・虫歯や、金属アレルギーが原因だったり、歯ブラシによる擦過傷などもあります。診断方法としては、これらの発症状況からわけるほか、肉眼的所見、原因、発生部位、年齢などから判断します。歯科の範疇でないものは、疑いのある科目の病院を受診していただきますが、ご自分では判断しにくいので、気になる口内炎はまず歯科医院を受診されるとよいでしょう。



 
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