くまにち メディカルインタビュー
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歯科編

2012/9/21掲載
 
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自然な歯に見える新素材による治療 健康的な口元で笑顔に自信を
 
中原歯科院長
中原 孝氏
九州大学歯学部卒
医療法人社団あゆみ会理事長
社会福祉法人ゆりえ会理事長
鏡を見て、自分の歯の色が気になったことはありませんか? 特に、口を開けたときに銀歯が見える可能性がある場合、「周りからの視線を気にして、口元を隠す」と悩んでいる人も少なくありません。健康面はもちろん、見た目にも自然な歯に見える素材を使う治療法について聞きました。

 ■虫歯治療で見た目を気にする人が増えているそうですね。
 はい。特に、女性の方からの悩みが多く寄せられています。歌ったり、笑ったり、口を大きく開いたときに周りの視線が「虫歯の治療後の銀歯に集中している」と感じられるようです。?美しい見た目の追求?という意味でも相談が増えています。

 ■どのような場合に金属(銀歯)での治療になるのですか?
 前歯から数えて4本目より奥の歯が虫歯になったとき、次のケースでは保険治療で定められた金属を使用します。そのケースとは(1)型取りをしてから詰め物(インレー)が必要な場合(2)歯を守るために全体的なかぶせ物(クラウン)が必要な場合(3)歯をなくしてしまい両隣の歯で固定する入れ歯(ブリッジ)が必要な場合─です。これらに対し、近年注目が高まっているのが、金属の代わりにハイブリッド超硬質レジンという新素材を用いる治療法です。

 ■これまでの治療との違いは?
 従来、自然な歯に見せる保険外の虫歯治療では、セラミック(陶器)を使用するのが一般的でした。ただし、金属を使う保険治療に比べて、保険外治療は費用がかかるというデメリットがありました。これに対してハイブリッド超硬質レジンは保険対象外の治療ではありますが、セラミックのおよそ3分の2程度の費用で治療できます。

 ■ほかにメリットはありますか?
 ハイブリッド超硬質レジンは、自分の歯の色に合わせて作ることができるので、患者さんが笑顔に自信を持てるようになります。それが一番の利点です。また、表面を天然の歯に近い適度な硬さにするため、かみ合わせがなじみやすく、他の歯を傷つけにくいため、安心して装着できます。接着力が強いので、天然の歯とのすき間にできる二次的な虫歯の予防にも効果的と言われています。

 ■すでに金属で治療している場合はどうなりますか?
 レジン素材のものに新しく詰め換えたり、クラウンの取り換えが可能です。まず、古い金属を取り外し、歯をきれいに清掃します。その後、ハイブリッド超硬質レジン製のインレー、またはクラウンに置き換えます。病院や医院内に歯科技工士がいれば、型取りから出来上がりまで2〜3日程度で済みますよ。詳しくは専門医にご相談ください。



 
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