くまにち メディカルインタビュー
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血管外科編

2012/6/15掲載
 
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中高年の女性に多い「下肢静脈瘤」 日帰り治療で患者の負担を軽減
 
熊本血管外科クリニック 院長
宇藤 純一氏
脚の皮膚に静脈瘤やこぶが現れる「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」。最近では、日帰り手術で忙しい人でも治療が受けやすくなっているそうです。症状や治療法などについて聞きました。

 ■下肢静脈瘤とは?
 立ち仕事や出産、体質などにより脚の静脈の弁が壊れ、血液が逆流することによって起こる病気です。特に中年以降の女性に多く見られます。脚の皮膚にこぶのような膨らみやクモの巣状の静脈瘤が現れ、足のだるさや、むくみを伴うこともあります。症状が進むと皮膚に炎症や色素沈着が起こる場合もあります。

 ■治療法は?
 軽症なら弾性ストッキングで脚を圧迫し、むくみを抑えます。うっ血症状のある中等症以上の場合は、弁の壊れた血管を取り除く「ストリッピング手術」を選択される方が多いです。機能不全を起こした静脈を取り除くことで残った静脈の流れを良くするため、根治性が高いとされ再発の少ない治療法です。手術は健康保険が適用されます。

 ■入院は必要ですか?
 入院の必要はありません。手術は1時間以内に終了し、麻酔法の進歩により手術直後から歩行や食事もできます。日帰り手術が可能になったことで、時間的にも精神的にも、また金銭的にも患者さんの負担を大幅に軽減でき、「こぶを気にせずスカートがはけるようになった」「脚が軽くなった」と喜ばれています。足に負担のかからない職種なら手術から数日で職場復帰も可能です。術後の痛みも少なく、傷跡もそれほど目立ちません。術後は1カ月間、弾性ストッキングを着用します。一人一人の患者さんに合わせて、着用しやすいものが処方されます。詳しくはご相談ください。



 
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