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消化器内科編

2012/5/11掲載
 
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30代にも増加傾向の大腸がんやポリープ 定期的な内視鏡検査で早期発見へ
 
服部胃腸科 医師
後藤佐代子氏
日本内科学会認定
総合内科専門医
大腸がん検診に用いられている便潜血検査(FOB)だけでは、進行性のがんでもまれに発見できないことがあるそう。早期発見、早期治療につながる内視鏡検査の重要性について聞きました。

 ■大腸がんを発症する人が年々、増えているそうですね。
 がん年齢と言われる40代以上に加え、近年は30代で大腸がんやポリープを発症する人が増加しています。にもかかわらず、この年代や特に若い女性の受診者数は、まだまだ少ないのが現状。便潜血検査(FOB)で安心している人も多いと思いますが、まれに進行性の大腸がんでも発見できないことがあります。症状として表れた時にはがんが進行し、手遅れ―ということにならないためにも、定期的な内視鏡での検査をお勧めします。

 ■内視鏡の検査は毎年受けた方がよいのでしょうか?
 大腸は長くて多くのヒダがあります。このため、1回の検査では見落としがある恐れもあります。腸内の洗浄がきれいにできている状態で、2年は連続して検査を行い、ポリープやがんがなければ、その後は2〜3年間隔で検査をすればよいという報告も出されています。

 ■検査はどのようなものですか?
 腸内洗浄のための下剤は家で飲むことも可能です。検査は麻酔で寝ている間に行われるので痛みもなく、何も異常がなければ2時間程度で終わります。また最近は、女性スタッフによる診察、検査、人間ドックを実施している病院も増えているので、女性でも抵抗感なく、安心して受診していただけると思います。一人でも多くの人に検査の重要性を理解いただき、定期的な内視鏡検査で、早期発見・早期治療につなげてほしいですね。



 
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