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歯科編

2012/3/30掲載
 
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将来の舌側矯正を視野に入れて計画を! 小児矯正からの一貫治療で負担軽減
 
DAN矯正歯科クリニック
松下 龍之介氏
歯列の小児矯正後の本格矯正に際して、舌側矯正を希望する人が増えているそうです。小児矯正と本格矯正の必要性や費用について聞きました。

 ■小児矯正で治療をしても、本格矯正は必要ですか?
 小児矯正と本格矯正は、治療の目的が異なります。小児矯正とは、基本的に乳歯と永久歯が混在する混合歯列期の6歳から11歳くらいまでに受ける矯正治療です。その目的は、骨格のズレがあれば正常な発育方向に修正する、永久歯が生える隙間がなければ、歯を支えている歯槽(しそう)骨と呼ばれる骨を拡大し、そのスペースを確保する、などがあります。一方、永久歯列期に行う本格矯正は、すべての永久歯を正常な位置へ動かし、将来的なかみ合わせを安定させることが治療の目的です。小児矯正では、まだ生えていない永久歯まで動かすことはできないので、永久歯が生えそろう中学生くらいから本格矯正が必要となります。

 ■小児矯正でも舌側矯正は可能ですか?
 舌側矯正は、歯の裏側に矯正器具を装着するため、矯正中であることが周りの人にほとんど気付かれない矯正法ですが、残念ながら小児矯正ではできません。ただ、小児矯正の場合も、できるだけ目立ちにくい透明な装置を使用することは可能です。最近では親御さんが、お子さんの小児矯正後の本格矯正に備えて、舌側矯正治療が可能な歯科医院で小児矯正を開始するケースが増えています。これは、思春期になった時のお子さんの精神的な負担を軽減するために、将来的な本格矯正も視野に入れて長期で計画的に治療していこうという考えに則しています。費用面では矯正治療は自由診療なので、すべてのクリニックでとは断定できませんが、本格矯正から小児矯正の治療費を差し引くクリニックもあり、一貫して同じクリニックで治療を行う方が経済的な面でも治療などの面でも負担を軽減できる場合があります。矯正を希望する人は複数の専門機関でカウンセリングを受けるなど、十分な説明を受け、納得されてから治療を開始しましょう。治療法や費用面など、不明な点はお気軽にお尋ねください。



 
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