くまにち メディカルインタビュー
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内科編

2012/3/2掲載
 
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長期の喫煙などが原因で発症するCOPD 早期の治療と生活習慣の見直しが重要
 
くわみず病院 医師
福原 明氏
国内の患者数は約530万人に達し、毎年患者が20〜30万人ずつ増えているというCOPD(慢性閉塞性肺疾患)。潜在的な患者はさらに多いとされています。症状や治療法について聞きました。

 ■COPDとはどんな病気ですか?
 タバコの煙を主とする有害物質を長期間吸い続けることで、気管支や肺を形成する肺胞の広い範囲に炎症が起き、空気の出し入れが阻害されて起こる慢性的な病気です。肺胞が破壊されたり気道が狭くなるため、吸い込んだ空気を吐きづらくなり、息切れや咳(せき)、痰(たん)などの症状が現れます。風邪だと思っていたら、しつこい咳や痰がいつまでも続き、息切れもするという場合は、COPDの可能性があります。

 ■命に関わることもありますか?
 発見や治療が遅れると重症化し、肺炎などをきっかけに死に至る危険性もあります。厚生労働省の統計によると、2010年のCOPDによる死亡者数は1万6000人余りです。いまだ喫煙率の高い日本では、今後さらに患者数の増加が心配されています。

 ■治療法はありますか?
 以前は、一度COPDになったら治療法がないと言われてきました。確かに壊れてしまった肺を元通りにすることはできませんが、早い時期に治療を始めることで、進行を遅らせることができます。気管支拡張剤およびステロイド剤を吸入する治療が一般的です。長時間作用型なので、1日1回あるいは2回の吸入で効果が持続します。副作用はほとんどありませんが、前立腺肥大症の方は使用に注意が必要な場合があります。ただし、病気を根治するものではありませんので、症状が出た人は長期間、継続する必要があります。

 ■治療の注意点はありますか?
 タバコが原因の場合は、治療と同時に禁煙していただくことが大切です。本人が禁煙する決意があれば、ニコチンパッチなどの禁煙治療も並行して行うことが可能です。また、呼吸を楽に行えるような呼吸法や運動療法、食事療法を組み合わせて行うこともあります。それでも肺機能が落ち、酸素不足の場合は、在宅酸素療法を行います。

 ■副流煙が原因になるケースもあるのですか?
 本人がタバコを吸わなくても、家族が長期間タバコを吸っていた場合、副流煙により有害物質を吸い続けてしまいます。実際、ご主人が何十年も喫煙し続けた結果、奥さんがCOPDを発症したというケースもあります。また、体質的にぜんそくのある人はCOPDを起こしやすいとも言われています。気になる症状があれば、専門医にご相談ください。



 
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