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歯科最前線 歯周病治療

2006/1/1掲載
 
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歯周組織を再生させる新しい治療法
 
添島歯科医院副院長
坂口 倫章氏
厚生労働省指定臨床研修指導医
日本歯周病学会認定歯周病専門医
生活習慣病のひとつである「歯周病」ですが、治療をしても元のようには戻りにくいのだとか。しかし今は、骨を再生させるという新しい治療があり、従来より結果が期待できるようになったそうです。

 ■歯周病とはどのような病気なのでしょうか。
 歯周病とは、歯と歯肉に近い部分についたプラーク(歯垢)の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。歯と歯茎の境目についたプラークから歯の根にそって歯周病菌が入り込み、歯を支えている周りの組織をじわじわと壊していき、最後には歯が抜け落ちてしまいます。

 ■治療法について教えて下さい。
 従来は、いったん悪くなってしまった歯周組織は元に戻らないと考えられており、歯周病治療はこの悪くなった部分を取り除く切除療法がメインでした。この治療法では、歯茎が通常よりかなり下がってしまう場合もあり、審美的にもあまり良いとはいえません。しかし、今は外国で開発された再生誘導材料で、新しい歯周組織を再生させることができるようになりました。この治療方法は、歯周外科手術の際に、手術部位に再生材料を塗布することで、歯の発生過程に似た環境を再現させようというものです。これにより、初めて歯が生えたときと同じような強固な付着機能をもつ歯周組織の再生が期待でき、審美的にも良くなっています。しかし、この治療にも適合、不適合があります。もし、歯が残せない場合でもインプラント治療という方法がありますので、詳しくは専門医にご相談下さい。  まずは、歯周病にならないためにも、日々の歯磨きと歯科医院によるプロフェッショナルケア・定期検診を行うことが何よりも大切です。



 
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