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歯科編

2011/12/2掲載
 
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3D(立体)CT検査や抜歯即時インプラント 治療期間の短縮で、患者の精神的・肉体的負担を軽減 !
 
中原歯科院長
中原 孝氏
九州大学歯学部卒
医療法人社団あゆみ会理事長
社会福祉法人ゆりえ会理事長
自分の歯とほぼ同等のかみ心地と審美性が特長のインプラント治療。一方で、安全面や体への負担、長い治療期間が気になるという声も聞かれます。検査や治療法など、最近のインプラント治療について聞きました。

 ■インプラント治療とは?
 虫歯や歯周病、事故などにより、1本でも歯を失うと歯の機能が崩れてしまいます。また、食事や会話の時に不都合を感じたり、外見へのコンプレックスがストレスになることもあります。そこで開発されたのがインプラント(人工歯根)です。外科手術でインプラントをあごの骨に埋め込み、人工の歯を取り付けます。天然の歯とほとんど同じように機能し、QOL(生活の質)の向上も期待できることから、入れ歯やブリッジ使用者を中心にインプラントを希望する人が増えています。

 ■外科手術や治療期間について不安の声も聞かれますが…。
 最近では、従来のレントゲン(平面)では分からなかった骨質や骨の高さ・幅、形状まで正確に撮影できる3次元立体画像(3D)の歯科用CTの導入により、精密な検査・診断が可能になりました。平面画像よりもサイズや埋め込む深さに関する情報が事前に豊富に得られ、より精密な手術・治療が期待できます。また歯ぐきを大きく切開する必要がないため、手術が短時間で済み、出血や痛みも少なくなります。検査や手術の時間短縮は、治療期間の短縮につながり、患者さんの肉体的、精神的負担はずいぶん軽減できるでしょう。何より術前のシミュレーションを患者さん自ら確認・理解された上で、安心して手術に臨んでいただけるのではないでしょうか。

 ■そのほかに治療期間を短縮する方法は?
 「抜歯即時インプラント」があります。これまではインプラントで欠損部分を補う場合、抜歯した後の穴がふさがるのを待つ必要があり、治療期間が長くなるというデメリットがありました。しかし、抜歯即時インプラントは外科的処置を1回で済ませるため、切開による腫れや痛みが抑えられ、治療期間を短縮できます。また、抜歯から時間が経つと歯肉がやせて左右が非対称になることがありましたが、抜歯即時インプラントなら機能的にも審美的にも違和感が少なくて済みます。ただ、骨の状態によっては難しいケースもありますので、詳しくは専門医にご相談ください。



 
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