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消化器内科編

2011/11/4掲載
 
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ハイビジョン内視鏡で年1回の検査を 特殊な光で腫瘍を識別
 
医療法人社団魁正会 服部胃腸科 理事長・院長
後藤 英世氏
 技術の進歩が著しい医療機器。最近では、ハイビジョンタイプの内視鏡も登場し、より鮮明な画像での観察が可能になっています。中でも特に注目を集めているという「NBIシステム」について聞きました。

 ■NBIシステムとはどのようなものですか?
 NBI(Narrow Band Imag ing)とは、「狭帯域光観察」と呼ばれる検査システムです。特殊なフィルターを使い、通常の内視鏡(白色光)より幅を狭めた光で観察します。NBIと拡大内視鏡を組み合わせると、粘膜表層の微細な血管や表面の模様をとらえることができるので、小さな病変の発見や精密検査に有用です。近年は、このNBI検査を導入する病院が増え、腫瘍(しゅよう)の有無を見極める鑑別診断に効果を発揮しているようです。

 ■どのようながんに効果的なのですか?
 特殊な光を用いるからといって、すべての病変の発見率が高くなるというわけではありません。特に威力を発揮するのが、咽頭(いんとう)や喉頭(こうとう)腫瘍、早期の食道がんです。このほか胃がんでは、がんの広がりを観察するのに有用です。

 ■NBI検査は、今までの内視鏡検査と異なるのですか?
 通常の内視鏡検査とNBI検査の切り替えは、ボタン一つでできます。麻酔を使用するので、苦しさや痛みはほとんどありません。所要時間は、通常の内視鏡検査より、のどや食道を観察するのに数分長くかかるだけです。何も異常がなければ約7〜 8分で終了します。検査料も従来の内視鏡検査とほとんど変わりませんので、年に1回の検査は「NBIシステム」をお勧めします。



 
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