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産婦人科編

2011/10/7掲載
 
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増える体外受精での出産 心と体にやさしい「自然周期採卵法」
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
近年、体外受精で生まれる赤ちゃんは1年間でおよそ2万人と言われています。安全性の確認と普及が進む体外受精について聞きました。

 ■体外受精とは?
 体外受精は一般の不妊治療で妊娠の見込みが少ないと判断された方を対象に行うものです。卵巣から卵子を取り出し、精子と受精させ、数日間培養した受精卵を再び体内に移植するという治療法で、生殖補助医療と呼ばれています。

 ■体外受精の妊娠成立の要因は?
 体外受精を行う場合、「質の良い卵子を採取すること」と「良好な子宮内膜の最も良い場所に卵を戻すこと」が、妊娠成立のための大切な要因です。現状ではさまざまな卵巣刺激法が行われていますが、その一つ「自然周期採卵法」は採卵時の薬剤の使用を極力減らし、女性が持つ自然な排卵の力を利用して、適切な時期に採卵するという方法です。

 ■自然周期採卵法は、患者さんの負担が少ないということですね。
 そうです。採卵時の卵巣への過剰刺激を抑えることができるので、患者さんの体への負担や通院回数も少なくて済みます。また、採取できる卵の質が良いという点でも、患者さんの抱えるさまざまなストレスを軽減できる有用な方法だと言えますね。その他にも、経膣式の超音波を用いて、より着床しやすい場所を特定し、受精卵をピンポイントに子宮に戻す「経膣超音波下のピンポイント胚移植」も、妊娠率を高める方法として注目されています。今や赤ちゃんの50人に1人が体外受精で生まれる時代です。大切なのは患者さん自身が納得した上で、自分に合った治療法を選択すること。詳細については専門医にお尋ねください。



 
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