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歯科編

2011/8/5掲載
 
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歯周病菌が生活習慣病にも影響 糖尿病やがん予防はまずお口のケアから !
 
スガ歯科医院院長
菅 健一氏
歯周病は単なる?歯の病気?と思っていませんか? 歯周病が全身に及ぼす影響について聞きました。

 ■「歯周病」が及ぼす影響とは?
 糖尿病の患者さんは歯周病を併発しやすいことが知られていますが、最近の研究では歯周病がインスリンの活性を妨げ、糖尿病を悪化させるというメカニズムも解明されてきています。それだけでなく、口内の歯周病菌や虫歯菌が、がんや脳卒中、心筋梗塞などの病気にも大きくかかわっていることが分かってきました。たとえば歯周病菌は毒素を持っており、体内組織に炎症を引き起こします。この炎症性物質が血管内に流入し、細胞を傷つけ、がんなどの生活習慣病を誘発すると考えられています。

 ■歯周病を予防するにはどうすればよいでしょうか?
 歯周病菌をはじめとする口内の悪玉菌は、歯磨きなどの清掃だけでは取り除けない場合があります。そこで有効なのが専門家による「PMTC」と、「3DS」というお手入れ法です。PMTCとは、歯科医院で専用の機器を用いて口内をクリーニングすること。また3DSは、患者さんの歯型に合わせたプラスチックの装置を作り、それに薬剤を入れて装着し除菌する方法です。PMTCを定期的に行うとともに、家庭で3DSを毎日5〜15分使用することで、口内は清潔に保たれます。

 ■口腔ケアには、いろんな役割があるんですね。
 歯科疾患の予防は単に歯を残す目的だけでなく、がんや生活習慣病を未病の段階でケアするという大きな役割があります。全身の疾患を予防するために、歯科医療でお手伝いできることがあります。お気軽にご相談ください。



 
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