くまにち メディカルインタビュー
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乳腺外科編

2011/8/5掲載
 
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日々進歩している乳がん治療 早期発見のため定期的な検診が大切
 
くまもと乳腺・胃腸外科病院 理事長
村本一浩氏
今や日本人女性の16人に1人が経験するといわれる乳がん。治療法や検診について聞きました。

 ■乳がんが増えているそうですね。
 乳がんの罹患(りかん)数は年々増加傾向にあり、現在日本人女性のがん患者数のトップになっています。女性にとっては他人事ではない病気なのです。しかし、早期に発見し治療すれば完治する可能性が高く、乳房を残す「乳房温存術」という術式での治療も可能です。また、脇の下のリンパ節への転移を調べる検査も「センチネルリンパ節生検」という方法で切除範囲が少なくて済むようになりました。早期発見のために、まずは定期的に検診を受けることが重要です。乳がんには遺伝的な要因も関係していますので、家族や親せきが乳がんにかかったことがあるという人は特に、積極的に検診を受けることをお勧めします。

 ■公的な乳がん検診が実施されています。
 熊本市の公的検診は40歳以上の偶数年の女性が対象で、2年に1度受けられます。また、昨年度は40歳、45歳、50歳、55歳、60歳の女性に検診の無料クーポンが配布されましたが、2万6134人の対象者のうち、受診したのは4349人。受診率は16・6%と、クーポンがあっても受診率が低いのが現状です。さらに昨年、熊本市が実施した40歳以上の検診で、要再検査だった人の約12%が再検査を受けていないことが分かっています。中には「乳がんと診断されるのが怖い」と、検査をためらっている人もいるようです。たとえ一次検査で要再検査という結果が出ても、精密検査で異常がない場合もあります。ご自身の大切な体のために、安心して検診を受けていただきたいですね。



 
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