くまにち メディカルインタビュー
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皮膚科最前線 尋常性疣贅(イボ)

2006/1/28掲載
 
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増える前に早めの治療を
 
のぐち皮ふ科院長
野口 博光氏
医学博士。皮膚科専門医。 1990年防衛医大卒。自衛隊熊本病院、熊本大・大学院を経て、のぐち皮ふ科院長。
イボができて、痛くないからといって放置してはいませんか? イボはそのままにしていると、増えたり、大きくなったりするそうなので早く治したいものです。イボ(尋常性疣贅:じんじょうせいゆうぜい)ができる原因や治療法について聞きました。

 ■尋常性疣贅とはどのような病気ですか。
 尋常性疣贅とは、ヒト乳頭腫ウイルスの感染症で、おもに手や足の裏などに多くみられます。一般にいわれる“イボ”のことですね。小さな傷から皮膚に入って増えたもので、良性です。手の荒れや傷をつくりやすい職業の人は、増えやすいので注意してください。

 ■治療はどのように行うのでしょうか。
 液体窒素による凍結療法が一般的な治療です。これを1週間に1回行うと、早ければ2カ月程で、黒くかさぶたになって脱落します。しかし、たくさんある人、手足の皮膚が厚い部位のイボは治療に何カ月もかかることがあります。その場合、イボに抵抗力をつける飲み薬やイボを変性させる塗り薬を併用したりします。個人差やできた場所にもよりますが、子供の方が比較的早く治り、大人は治りにくいようです。

 ■尋常性疣贅は他人にうつりますか。
 直接の接触ではうつることもありますが、日常生活で他人にうつす可能性は低く、あまり気にすることはないでしょう。器物を介しての感染は心配ありません。しかし、患部をたこや魚の目と間違えて削ったり、不必要にいじると、その人の中では、大きくなったり、他の部位にうつって数が増えたりします。イボはふつう良性ですが、ときには、大学病院で検査が必要なこともあります。早期に正しい治療をすれば早く治りますので、皮膚科医にご相談ください。



 
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