くまにち メディカルインタビュー
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美容整形最前線 ワキガ・多汗症

2006/1/28掲載
 
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傷跡を最小限に、臭いを軽減
 
共立美容外科熊本院長
山田 雅明氏
ワキガや多汗症の治療は、ワキの下とはいえ治療後の傷跡が気になるものです。そこで、傷跡を最小限に抑えることができる、汗腺の除去や抑制などの治療について聞きました。

 ■ワキガの原因を教えて下さい。
 人の体には、皮脂腺、エクリン腺、アポクリン腺の3種類の汗腺があります。ワキガの発生に関与している汗腺はアポクリン腺で、ワキに多く存在します。本来、アポクリン腺から分泌された汗は無臭なのですが、タンパク質や脂質を含んでいるため、これらを皮膚常在菌が化学分解します。それが異臭の原因なのです。一方、水分のみを分泌するエクリン腺からの汗が多い場合は、さほど臭いは気にならないでしょう。

 ■治療法は。
 ワキガを根本から治すにはローラークランプ法で手術を行います。腕の付け根の1カ所から2〜3mmのカニューレ(吸引棒)を挿入し、ローラーで皮膚を押さえながらアポクリン腺、エクリン腺を吸引します。また、傷跡保護器具を使用してカニューレを挿入するので、傷跡は最小限に抑えられ、術後数カ月でほとんど目立たなくなります。手術は局所麻酔で40分程度。その日のうちに帰れます。この治療は、毛根部分まで達するため80%前後の脱毛効果があります。つまり、脱毛効果のない手術は、ワキガ・多汗症に対しても効果がないといえます。  また、手術に不安がある方などは、ボトックスをワキに数カ所注射する方法がよいでしょう。末梢神経からの命令を筋肉や汗腺に伝わりにくくする働きを利用して、アポクリン腺やエクリン腺の活動を制限させるのです。この治療は手軽ですが、一時的な汗腺の抑制なので永続的な効果ではありません。効果の持続期間は約半年〜1年です。



 
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