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歯科編

2011/3/11掲載
 
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3D(立体)CT使ったインプラント治療 患者の精神的、身体的負担も軽減
 
中原歯科院長
中原 孝氏
九州大学歯学部卒
医療法人社団あゆみ会理事長
社会福祉法人ゆりえ会理事長
自分の歯と遜色(そんしょく)ないかみ心地と審美性が特長のインプラント治療。しかし、外科手術を伴うだけに、安全性が気になります。歯科用3DCTを使ったインプラント治療について聞きました。

 ■インプラントとはどのような治療ですか?
 虫歯や歯周病、事故などで歯を失うと、食事が不便になったり、会話時に不都合を感じるなど、お口の機能が低下してしまいます。また、外見的にもコンプレックスを持つ人がいらっしゃいます。そのような場合、失った歯の機能を回復する手段として開発されたのが、インプラント(人工歯根)です。QOL(生活の質)を向上できることから、入れ歯やブリッジ使用者を中心に、インプラントを希望する人が多いですね。

 ■検査方法も最近は変わってきているとか。
 従来はレントゲン(平面)が一般的でしたが、画像の情報量がどうしても限られてしまうというデメリットがありました。しかし、最近はコンピューターを駆使した3次元(3D)立体画像の歯科用CTによって、精密な検査・診断が可能になりました。

 ■3DCTの使用で、インプラント治療はどう変わりますか?
 患者さんの口腔内のCTスキャンデータをもとに、コンピューターでインプラントの埋入位置を正確にシミュレーションします。これによって、従来レントゲンでは分からなかった骨質、骨の高さ・幅、形状まで正確に撮影することができるようになりました。以前は実際に切開してみないと、どのくらいのサイズのインプラントを埋入できるか分からなかったのですが、「この深さで大丈夫」という情報を事前に得られるため、より深く丈夫なインプラントが可能になります。また歯ぐきを大きく切開する必要がないので、手術が短時間で済み、出血や痛みがほとんどなくなります。検査自体も短時間で済むので、治療期間の短縮につながり、患者さんの肉体的、精神的負担も軽減できます。何より術前のシミュレーションを患者さん自ら確認できるので、分かりやすい治療説明(インフォームドコンセント)につながり、安心して手術に臨んでいただけます。3DのCTは必要があれば、手術中に使用することもあります。詳しくは専門医にご相談ください。



 
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