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歯科編

2011/2/4掲載
 
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全身や局所に激痛が走る「線維筋痛症」 かみ合わせのズレが関係していることも
 
スガ歯科医院院長
菅 健一氏
全身や局所に痛みを感じる病気「線維筋痛症」。女性を中心に増えているという、この病気の症状や原因について聞きました。

 ■「線維筋痛症」とは?
 全身または局所の筋肉がこわばり、激しい痛みを感じる病気で、推定患者数は全国で200万人ともいわれています。痛みで足が上がらない、手で物が持てないなどの症状を併発したり、慢性化する痛みがストレスになって睡眠障害やうつ症状を引き起こすこともあります。重症化すれば、歩くことすら困難になることもあるんですよ。しかしながら、医療従事者の間でも認知度が低いというのが現状で、原因や治療法が分からないまま何年もつらい症状を抱えている患者さんがいらっしゃるようです。

 ■原因はどんなことが考えられますか?
 原因や治療法については現在、さまざまな研究が進められていますが、一つには「かみ合わせ」が大きく関係していると考えられます。日常生活の癖や部分的な歯科治療などによってかみ合わせにズレが生じると、顎の筋肉に負担がかかり、顔面や口腔に痛みが起こる場合があります。その痛みが重症化すると、線維筋痛症という新たな病気を引き起こすことがあるのです。

 ■「痛み」は改善できるのでしょうか?
 痛みの根本的な治療として、かみ合わせ治療が有効な場合があります。まずは、リンパマッサージや鍼灸(しんきゅう)などで痛みをやわらげてから、治療を進めていきます。「線維筋痛症」と診断されないまでも、検査しても原因のわからない頭痛や顔面痛、耳から首、首から肩や背中にかけての痛みで悩んでいる人はご相談ください。



 
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