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不妊治療編

2011/2/4掲載
 
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母体の変化によって起こる「2人目不妊」  ためらわずに早めの受診を!
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
「1人目の子どもは妊娠できたのに、2人目がなかなか授からない」という人がいます。「2人目不妊」について詳しく聞きました。

 ■2人目不妊とは?
 1人目は授かったのに、2人目を希望してもなかなか授からないというケースを「2人目不妊(続発性不妊)」と言います。最近、2人目ができにくいということで受診される人が増えているようです。

 ■その原因は何ですか?
 女性の体は日々変化しています。例えば、1人目の時には異常がなかった卵管や卵巣の機能などに何らかの支障が生じた場合、2人目の妊娠を望んでも妊娠しにくい体になっていることがあります。また、帝王切開による分娩の場合は、やはり手術による卵管の癒着などが起こっていることも考えられますし、流産から不妊を引き起こしてしまうケースもあります。既に一度妊娠していることから考えれば、子宮の形の異常など先天性の問題はあまり疑われません。つまり、第一子出産後の母体の変化によって起こる原因が考えられます。

 ■受診のタイミングが難しいのでは?
 そうですね。1人目の時に不妊治療をされている人は、次もできにくいかもしれないという覚悟があり、治療にも積極的です。しかし、一度出産の経験があり、それまでまったく不妊症を気に留めずに過ごしてきたという人は、受診を先延ばしにしてしまわれることも多く、治療の遅れが見られます。女性にも言えますが、男性の生殖機能も年齢とともに衰えるケースもあるなど、不妊治療は年齢が進むと難しくなります。2人目の妊娠を希望して1年以上も授からない場合は、ためらわず早めの受診をお勧めします。



 
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