くまにち メディカルインタビュー
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内科編

2011/1/14掲載
 
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血液活性化で免疫力向上を図る「オゾン療法」がん治療から抗加齢まで幅広い効果に期待
 
医療法人社団順幸会 阿蘇立野病院 院長
上村 晋一氏
日本医療・環境オゾン研究会理事
日本外科学会認定外科専門医
さまざまな病気に対して効力を発揮すると期待される「オゾン療法」。 日本でも広がりつつあるこの治療法について詳しく聞きました。

 ■オゾン療法とはどのようなものですか?
 患者さん自身の血液を100ミリリットル程度採取して医療用オゾンガスで活性化させ、再び体内に戻し、免疫力や治癒力の向上を図るという治療法です。1回の治療時間は20分程度で、痛みや副作用もあまりありません。もともとドイツで始められましたが、最近は日本でも少しずつ取り入れられるようになりました。

 ■どんな効果が期待できますか?
 オゾンと反応した新鮮な血液によって臓器が活性化されるため、疲労の回復・予防、活力の増進、動脈硬化の予防、新陳代謝が活発になり、抗加齢効果などが期待できます。また、活性酸素の処理能力も増すので、ストレス解消にも有効です。さらに免疫細胞が活発になることから、がんの化学治療などと併用することもでき、患者さんのQOLを高めることに貢献できる治療といえます。

 ■がんの代替療法として「高濃度ビタミンC点滴療法」も注目されているそうですね。
 はい。これは高濃度のビタミンCを点滴で大量に投与するという治療法です。正常な細胞に影響を与えることなく、がん細胞の死滅率を高めるといわれています。米国ではすでに乳がん、直腸がん、前立腺がんなど、さまざまながんに対する治療効果が報告されています。ただし、透析治療を受けている人や心機能、腎臓機能が低下している人など、場合によっては治療を受けられないこともあります。いずれも自由診療になりますので、詳しくは専門医にご相談ください。



 
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