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歯科編

2010/11/26掲載
 
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白いダイヤモンドと言われるジルコニア 新素材使ったインプラント治療に注目
 
翼ハロー歯科診療所 院長
寺島 貴史氏
インプラント部長
失った歯を補う治療法として、広く知られるようになったインプラント治療。せっかくなら、見た目も美しい歯にしたいという人が増えているそうです。最新のインプラント事情について聞きました。

 ■インプラント治療がすっかり一般的になりました。
 はい。歯が抜けた後の治療としては、義歯(入れ歯)、ブリッジ、インプラントが一般的な治療法です。部分入れ歯やブリッジは、失った歯の両側の健康な歯を削ったり、バネをかけるなどしないといけないので、残っている歯に負担をかけて結局はダメにしてしまう恐れもあります。その点インプラントは、自分の歯と変わらないようにしっかりと噛める「第三の歯」というメリットが定着してきたように思います。

 ■技術だけでなく、素材の面でも進化しているそうですね。
 最近は、女性に限らず男性でも、見た目も美しく健康的でありたいという患者さんが増えてきました。インプラントの上に被せる歯も、銀歯ではなく白いセラミックスを希望される人が多くなっていますね。なかでも、人工ダイヤの原料でもあるジルコニアを使った人工歯は自然に近い美しい白色で、とても注目されています。スペースシャトルの断熱保護材やF1のブレーキ、人工関節の球状骨頭部などに使用され、強い負荷に耐えることが確認されています。医療から工業までさまざまな用途に用いられている素材です。また、高い強度と優れた耐久性があるだけでなく、固まりをコンピューターを使って削っていくため、素材が均一なのも特長です。金属を使用しないので、金属アレルギーの心配も軽減され、金属によって起こる歯肉の着色もありません。

 ■笑顔に自信が持てそうですね。
 従来の歯科の治療というと「悪いところを治す」ということに主眼が置かれていました。しかし最近は「見た目にも美しい」という審美性や、「QOL(クオリティオブライフ)の向上」という内容が重視されつつあります。ジルコニアを使ったインプラントは、そんな治療法のひとつと言えるでしょう。詳しくは専門医にお尋ねください。



 
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