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産科・婦人科編

2010/11/26掲載
 
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2時間に10回以下の胎動なら検査を! 胎動は赤ちゃんの元気さ知る大事な目安
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
胎動は、妊娠しているお母さん自身が簡単に測ることができる、胎児に関する重要な情報のひとつです。赤ちゃんの“元気さ"の指標として、胎動を知ることはとても大切なことです。

 ■胎動とは何ですか?
 胎動とは、妊娠しているお母さん自身が簡単に測ることができる、子宮内での胎児の動きのことです。胎児の元気さの指標になる重要な情報で、初産婦は妊娠20週前後、経産婦は18週前後に感じ始めます。また、陣痛が起こると胎動は減少することもわかっています。

 ■正常な胎動の回数の目安は?
 胎児の胎動を10回感じるのにかかる時間を測る方法では、妊娠22週〜35週なら10分程度、妊娠35週〜40週にかけては15分程度となります。それ以降は妊娠42週に向けて胎動の回数は減る傾向にあります。

 ■胎動の回数が減ってきた時、胎児に何が起こっているのですか?
 胎児が睡眠中であれば、胎動は減少します(赤ちゃんも20分単位で睡眠と覚醒を繰り返します)。胎動が減少しても、20分前後で動き始めるような場合は睡眠中だったと考えられ、問題ありません。ただし、2時間以内に10回以下しか動かない時は、赤ちゃんが腸ねん転などの病気になっている可能性があるので、急いで受診してください。

 ■胎動が減少している時、追加したほうがよい検査はありますか?
 胎動が減少しているというお母さんに対しては、まず超音波検査で胎児の様子を観察し、NST(ノンストレステスト:胎児の心拍数の変化)を行うことで、胎児が元気かどうかを確認します。いずれにせよ、生まれる前から赤ちゃんへのお母さんの気配りが、日ごろから大切だといえますね。



 
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