くまにち メディカルインタビュー
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予防医学編

2010/11/26掲載
 
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定期的な健診で未病の医療へ 自身の希望・状態に応じて選べる健診
 
済生会熊本病院 呼吸器科部長兼健診センター長
菅 守隆氏
「忙しい」「病気が見つかるのが不安」などの理由で、健康診断を受けない人が意外に多いそう。一方で、職場の健診以外で受けたい検査項目があるという人もいます。希望する検査内容が組める健診について聞きました。

 ■健診は大事だと思いつつ、つい受けそびれることがあります。
 以前は、多くの人が「病院とは病気になった時に行くもの」という発想でした。しかし、最近は予防医学の考えが浸透してきて、普段から自分の健康に関心を持つ人が増えています。それでも、自治体が行っている健診の受診率はなかなか上がらないのが現状。何らかの症状があるのに見過ごしていると、結局はこじらせてしまい、長期療養や治療費の負担増につながります。

 ■逆に、「職場の健診は受けたが、自分はこの部分をしっかり診てほしい」との声もあるそうですが。
 採尿、採血、胸部レントゲンなどの基本的な健康診査のほかに、脳や心臓、がんなどに特化した「より専門的な人間ドックを受けたい」「検査ごとに個別に時間を取るのでなく集中して済ませたい」「そもそも、自分にはどんな検査が必要なのか知りたい」など、健診に関するニーズも多様化しています。そうした場合は、健診の前に医療機関の窓口や保健師などへの相談をお勧めします。

 ■健診のコーディネートですね。
 事前の聞き取りによって、「一日で効率よく済ませたい」「宿泊してじっくりチェックしたい」などの時間的希望から、がん、生活習慣病、動脈硬化、女性特有の病気など、“心配な部分

 ■検査時の苦痛や、女性の場合は恥ずかしさなどの心配もありますが。
 現在では検査機器も格段に進化しており、全大腸CT検査のように体外から撮影した鮮明な3D画像で病変の有無を調べる方法もあります。実際に受けた人も「次回からはこの検査方法で」と言われるほどで、検査全般に関して以前より、心理的にも時間的にも受診者の負担は軽減されてきています。定期的な健診によって、ご自身はもちろん、周囲の大事な人たちの健康維持にも配慮してほしいですね。



 
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