くまにち メディカルインタビュー
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歯科編

2010/11/19掲載
 
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大きく口をあけても気にならない! リーズナブルな新素材治療で美しい歯
 
中原歯科院長
中原 孝氏
九州大学歯学部卒
医療法人社団あゆみ会理事長
社会福祉法人ゆりえ会理事長
銀歯が気になって自然に笑えない─。虫歯を治療した後に、そんな悩みを抱える人も少なくありません。健康面はもちろん、見た目にも自然に仕上がる素材を使った歯の治療法について聞きました。

 ■虫歯治療で、見た目を気にする人が多いとか。
 そうですね。歌ったり、笑ったりなど、口を開いたときに周りの目が自分の治療後の銀歯に集まるのが気になるという人は多くなったようです。

 ■どのような場合に金属(銀歯)での治療になるのですか?
 前歯から数えて4本目以降の歯(奥歯)が虫歯になると、次のケースの場合、保険治療で定められた金属を使用します。そのケースとは@型取りしてからの詰め物(インレー)が必要な場合A歯を守るために全体的なかぶせ物(クラウン)が必要な場合B歯を失くしてしまい、両隣の歯で固定する入れ歯(ブリッジ)が必要な場合─です。これらに対し、近年注目が高まっているのが、金属の代わりにハイブリッド超硬質レジンという新素材を使う治療法です。

 ■これまでの治療との違いは?
 従来、自然な歯に見せる保険外の虫歯治療には、セラミックスを使用するのが一般的でした。ただ、詰め物(インレー)で約6万円、全体的なかぶせ物(クラウン)で約10万円と、金属を使った保険治療に比べて格段に費用がかかるというデメリットがありました。それに対し、ハイブリッド超硬質レジンは保険対象外の治療ではありますが、セラミックスの3分の2程度の費用で治療できます。

 ■どんなメリットがありますか?
 自分の歯の色に合わせることができるので、患者さんが笑顔に自信を持てるようになり、そのことが一番の利点です。また、表面を天然の歯に近い硬さにするため、かみ合わせがなじみやすく、他の歯を傷つけにくいということも大きな特長です。接着力が強いので、天然の歯とのすき間にできる二次的な虫歯の予防にも効果的と言われています。

 ■すでに金属で治療している場合はどうなりますか?
 新しく詰め替えたり、かぶせ物を替えることもできます。まず、古い金属を取り外し、歯をきれいに清掃した後、ハイブリッドの超硬質レジン製のインレー、またはクラウンに置き替えます。病院や医院内に歯科技工士がいれば、型取りから出来上がりまで2〜3日程度で済みますよ。詳しくは専門医にご相談ください。



 
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