くまにち メディカルインタビュー
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泌尿器科編

2010/11/19掲載
 
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40歳以上の8人に1人が抱える尿の悩み 投薬治療で過活動ぼうこうの症状軽減
 
健軍熊本泌尿器科 院長
崎山 仁氏
尿意のコントロールがうまくできず、生活に不便を感じながら、一人で悩んでいる人も多いのでは? そのような病気の一つ、「過活動ぼうこう」の治療法について聞きました。

 ■「急におしっこがしたくなる」「急がないとトイレに間に合わない」という人もいるそうですね。
 これは「過活動ぼうこう」という尿意切迫感が起こる状態で、頻尿や尿失禁などの症状を伴います。尿意をコントロールできないため、「旅行に行けない」「一日中トイレの心配ばかりしている」など、日常の生活に不便を感じている患者さんも多く見られます。最近の調査では、40歳以上の男女の8人に1人は過活動ぼうこうの症状があるというデータが出ています。そのうちの半数には、尿失禁が見られるということも分かっています。

 ■その原因は?
 脳梗塞や脳卒中の後遺症として現れるのが、神経因性過活動ぼうこうです。脳血管の障害によって、ぼうこうが勝手に収縮してしまうため、尿失禁を起こしてしまいます。また、加齢や骨盤底筋群のゆるみなど、神経因性以外の過活動ぼうこうもあります。

 ■どのような治療法がありますか?
 患者さんの症状を細かく調べ、その症状に合わせた治療を行います。一般的には、ぼうこうの収縮を抑え、状態を安定させる坑コリン薬などの投薬で経過を見ます。早ければ2〜3週間で改善する人もいます。おしっこのトラブルとなると、なかなか人に相談できずに悩んでいる人も多いと思いますが、投薬治療で症状が軽減されれば、外出もおっくうにならず、日々の暮らしも楽しくなるものです。一人で悩まず、まずは気軽に専門医にご相談ください。



 
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