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形成外科編

2010/11/12掲載
 
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ワキガの根治に効果的な「剪除法」 手術をするなら冬場がおすすめ
 
いはら形成外科クリニック 院長
猪原英二氏
夏に多いワキガの悩みですが、根治するなら冬場に手術したほうがいいのだそうです。その理由と治療法について聞きました。

 ■ワキガについて教えてください。
 汗はエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺から分泌されます。エクリン腺から分泌する汗がほとんどにおわないのに対し、わきの下などにあるアポクリン腺から出る汗は、タンパク質やアンモニアなどを含んでいます。これらの成分が皮膚の細菌によって分解され、においを発生するのがワキガです。

 ■治す方法はありますか?
 局所をまめに洗うことで、ある程度、においの発生を抑えることはできます。内服薬や外用薬で発汗を抑えたり、ボトックス注射で汗腺の活動を抑えることもできますが、根本的に治すには外科手術が必要です。

 ■外科手術は夏より冬にしたほうがいいと聞きます。
 はい。外科手術と言っても、皮膚切除法、吸引法、ローラーシェービング法など、さまざまな方法があります。中でも高い効果を期待できるのが剪除(せんじょ)法です。皮膚を4〜5p切開し、皮下組織内の汗腺を切除する方法です。夏だと術後にどうしても化膿(かのう)しやすく、傷口が治るのにも時間がかかってしまいます。また術後すぐは、ノースリーブを着たくても傷口が気になる上、プールや海にも入れません。したがって手術を考えているなら、これからの季節をおすすめします。手術は2時間程度で、片側ずつ2週間ほど時間を空けて行うことで、身体の負担を軽減します。また、保険内治療が可能です。専門医と相談しながら、ご自分に合った治療法を選ぶとよいでしょう。



 
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