くまにち メディカルインタビュー
   HOME > 消化器外科 インタビュー一覧> 消化器外科 最前線
 
消化器内科編

2010/10/29掲載
 
MENU
美容整形
美容皮膚
ダイエット
内科
心療内科
歯科
皮膚科
婦人科
肛門科
がん治療科
小児科
眼科
整形外科
耳鼻咽喉科
神経内科
泌尿器科
放射線科
循環器内科
医療福祉
消化器外科
形成外科
味覚障害
免疫治療
血管外科
精神科
女性も増加の大腸がん 早期発見へ 眠っている間に済む内視鏡検査
 
服部胃腸科 医師
後藤佐代子氏
日本内科学会認定
総合内科専門医
部位別のがんで男女ともに増加している大腸がん。女性は「恥ずかしい」との理由で受診が遅れがちなようです。早期発見の大切さについて聞きました。

 ■大腸がんは女性にも多いのですか?
 大腸がんは近年、男女ともに増加が著しく、部位別がんでは近い将来、トップになると予想されています。特に女性は恥ずかしさから検査に抵抗がある人が多く、自覚症状が出た時はかなり進行した状況になっています。しかし、早期に発見できれば高い確率で治りますので、決して恐れる病気ではありません。

 ■大腸がんに注意が必要な人や予防法などはありますか?
 大腸がんの原因は、まだ特定されていません。肥満や便秘などとの関連がよく言われますが、むしろ、やせ型や便通に異常のない人が「私は関係ないから大丈夫」と過信するほうが危険です。また、「食物繊維や野菜、果物の摂取により予防できる」との考えも、データ的にはまだ不確実です。ただ、運動に関しては予防効果が認められており、適度な負荷での有酸素運動、例えばジョギングやウオーキング程度でも十分です。もし、ご家族の中に50歳未満で大腸がんや大腸ポリープが見つかっている場合は、たとえ若い人でも、ぜひ検査を受けてほしいですね。

 ■検査はどうなりますか?
 (1)便潜血検査(2)注腸造影検査(3)内視鏡検査があり、最も精度が高いのが大腸内視鏡検査です。麻酔を使うので、ほとんどの場合、眠った状態で受けられ、高齢の人でも「気がついたら終わっていた。思っていたよりラクだった」と言われます。検査の所要時間は10〜15分。ポリープが見つかれば当日、内視鏡で切除することも可能で、大腸内のため痛みを感じることはありません。



 
無断転載は禁じます。
掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun
  (c) 熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市中央区世安1-5-1
くまにち.com トップページへ