くまにち メディカルインタビュー
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形成外科編

2010/9/24掲載
 
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足の爪が皮膚に食い込む陥入爪 治療器具を装着しないレーザー治療も
 
いはら形成外科クリニック 院長
猪原英二氏
足の親指の爪が皮膚に食い込んで炎症を起こす陥入爪(かんにゅうそう)。女性や若い人にも多いそうです。最新の治療法や予防法を聞きました。

 ■陥入爪とは?
 幅の狭い靴やハイヒールを常用したり、深爪によって、親指の爪が皮膚に食い込んでしまった状態のことを言います。化膿してひどく痛むこともあります。痛いから爪を切って短くすると、また肉が食い込んで痛みが増すというふうに、悪循環になりやすいのが特徴です。

 ■どういう治療法がありますか?
 軽い症状なら、爪を短くせず、長くして指の肉を押さえるようにして様子を見ます。それでも治らないときは、ワイヤ法またはプレート法という爪の形状を変える方法があります。ワイヤ法は、爪に穴を開けてワイヤを通し、爪を押し広げる方法。爪が短い場合は、爪矯正用の形状記憶合金を使って爪を広げるプレート法を用います。いずれの治療も、短時間の処置で済みますが、2〜3カ月に1回の処置を半年から1年ぐらい続ける必要があります。しかし根本的に治すには、爪の付け根部分の皮膚を切開して新しい爪が生えてこないようにする外科的手術が一般的です。

 ■新しい治療法があるとか。
 炭酸ガスレーザーを使って、爪の形状を加熱・固定していくというものです。この方法だと、治療後すぐに痛みが消えるのがメリットです。詳しくは専門医にご相談ください。

 ■予防法はありますか?
 あまり短く切らないこと。爪は指の肉の部分を押さえて、足先を安定させるためのものです。長すぎてもいけませんが、爪は肉より常に長くしておくようにしましょう。



 
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