くまにち メディカルインタビュー
   HOME > 歯科 インタビュー一覧> 歯科 最前線
 
歯科最前線 歯科用CT

2006/3/11掲載
 
MENU
美容整形
美容皮膚
ダイエット
内科
心療内科
歯科
皮膚科
婦人科
肛門科
がん治療科
小児科
眼科
整形外科
耳鼻咽喉科
神経内科
泌尿器科
放射線科
循環器内科
医療福祉
消化器外科
形成外科
味覚障害
免疫治療
血管外科
精神科
立体画像で診断・治療をサポート
 
ニューズデンタルクリニック 院長
西村 清幸氏
歯科の分野でも、CT検査の高画質画像を利用した診断・治療が行われています。歯科用CTの活用と、治療の現状について聞きました。

 ■歯科ではCTをどう使われるのですか。
 目の下あたりからあごにかけての口周辺を撮影しますが、これまで粘膜やあごに覆われて見えなかった患者さんの口の中の情報が、パノラマ画像や3次元画像として得られます。 非常に短い時間(実質X線照射時間36秒)で正確なデータが得られますし、X線量は医科用の8分の1程度ですので、妊婦さんでも問題ないとされています。 検査の結果が視覚で正確にとらえられるため、患者さんに歯や歯茎の状態、そのための治療法などを分かりやすく説明することができます。医師の判断材料としての機能はもちろん、治療を受ける患者さんの安心感も大きいと思います。

 ■どういう治療で利用されるのでしょうか。
 あごの骨は想像以上に複雑なものです。インプラント治療を希望している患者さんでも、骨の状態によっては入れ歯やブリッジなど、違う治療法を選択した方がいい場合も出てきます。歯科CTでは、十分な事前情報による診断で、患者さんに最適な治療法を提案できます。  また、インプラント治療を行う際は、平面画像のレントゲンで骨の厚みなど想像しながら行うのに比べて、正確な立体画像を、確認するのに必要な方向から見ることができるので、より確実な施術が可能です。

 ■そのほかには。
 腫瘍やのう胞がレントゲンで発見される場合がありますが、その大きさや状態を確認し、口腔外科の処置が必要かどうかの判断ができます。また、親知らずの抜歯や歯列矯正治療でも活用されています。 歯周病が進んでいるのに実感がわかない患者さんには、画像を見てもらいながら説明することで、具体的なイメージを持った理解へと導くことができます。 CT画像による理解と納得は、患者さん自身の治療への意欲につながると思います。



 
無断転載は禁じます。
掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun
  (c) 熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市中央区世安1-5-1
くまにち.com トップページへ