くまにち メディカルインタビュー
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心療内科編

2010/7/23掲載
 
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従来のうつ病と異なる非定型うつ病が急増 早めの受診で、心と体の症状改善を
 
こころの元気 クリニック 院長
山田 健二氏
誰もが一生のうちにかかる可能性があるといわれる“うつ病"。最近は、従来型のうつ病とは異なる、「非定型うつ病」が増えているそうです。詳細について聞きました。

 ■非定型うつ病とは?
 従来のうつ病は働き盛りの人に多く見られ、不眠、食欲、意欲、集中力の低下、朝調子が悪いという特徴があります。一方、「非定型うつ病」は、過眠や過食、易疲労性、気分反応性(気分によってできたり、できなかったり)が見られ、夕方から夜に調子が悪くなります。

 ■どんな治療が行われますか?
 これまでのうつ病とは異なるので、今まで行われていた治療では治りにくい場合があるといえます。抗うつ剤と他の薬剤を組み合わせた薬物療法を施し、カウンセリングに認知行動療法を加えるなどの治療を行うことにより、症状の改善を目指します。また、従来のうつ病では休養を取ってもらうことが肝要でしたが、非定型うつ病の場合は、『毎日目標を決めて、ちょっとがんばっていく』というコーチング的なアプローチが必要になってきます。

 ■受診のタイミングは?
 周囲に気づかれにくく、また、本人も気づきにくい病気です。職場や学校での人間関係がうまくいかない、気分にムラがあり夕方から夜にかけて調子が悪い、過眠や過食、手足が鉛のように重たいなど、これまでの自分とは様子が違うと感じた時には、早めに専門医を受診しましょう。薬の投与と精神療法、認知行動療法などによって症状は徐々に改善していきます。元々の性格だとか、なまけているとか決めつけず、心配なことは、お気軽にお問い合わせください。



 
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