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歯科最前線 歯周病

2006/3/11掲載
 
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目を向けたい口腔内のケアの重要性
 
ホワイト歯科戸島院長
寺崎 恵多朗氏
日本人が歯を失う最大の原因といわれる歯周病。虫歯のように痛むわけではないので、知らない間に進行してしまっていることも多いそうです。歯周病の治療や予防について聞きました。

 ■歯周病とは、どういう状態を指すのですか。
 もともと口の中には多くの細菌がありますが、歯の間や、歯と歯茎の間に残った食べ物のかすなどをエネルギー源に増加した細菌の集団プラークがもととなり、歯石になります。その歯石が、歯茎の上から歯の根の奥へと入り込んでいき、歯周ポケットを形成。歯を支えている歯そう骨を吸収します。 比較的初期に口臭などの症状もあるのですが、大きな自覚症状がないので、気づいたときには歯が動いたり、うみが出る段階にまで進んでしまっていることが多いのです。

 ■治療法は。
 まずは専用の器具を使って歯石を取り、歯周病菌を除去しなければなりません。深いところであれば麻酔をして取ります。これによってある程度病状の進行・悪化を防ぐことが可能です。さらに重度に進行した場合は歯周ポケットを小さくする外科的処置が必要となることもありますが、とにかくそうならないための予防が大切です。

 ■予防で大事なことは。
 毎日のブラッシングが大切です。正しいブラッシングをするためにも、半年に1回は歯科検診を受けたいものです。歯石のチェック・除去とともに、歯磨きのクセやかみ合わせなどの問題点が確認でき、指導ができます。関心を持って予防に努めることで、歯周病による歯の喪失を減らすことができます。

 ■歯を失ったら、どうすればいいのでしょうか。
 入れ歯やブリッジ、インプラントと治療法がありますが、インプラントをするためにも、歯周病菌を口腔内から減らし、口腔衛生状態を改善しなければできません。歯周病の治療をきちんと行うことで初めて、インプラントの植立が可能になるのです。 また、インプラント治療をしても、きちんとケアをしないとその周りの歯茎が炎症を起こしてしまいます。口腔内のケアの重要性にもっと目を向けていただきたいと思います。



 
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