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歯科編

2010/7/2掲載
 
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原因不明の口、舌、耳、肩、首の痛み かみ合わせの治療で改善できることも
 
スガ歯科医院院長
菅 健一氏
口腔または顔面に痛みを感じる「口腔顔面痛」。症状や治療法について詳しく聞きました。

 ■「口腔顔面痛」とは?
 歯、舌、顎をはじめ、頭部、顔面、こめかみ、耳周辺、首や肩などに痛みが走り、血液検査、レントゲン、CTなどの検査では異常が見られないのが特徴です。なかには、激しい痛みからうつ症状を伴ったり、薬を長期間服用して新たな病気を引き起こすなど、悪循環に陥るケースも少なくありません。何科を受診すればよいかわからず、複数の診療科を回り続けて、精神的にも肉体的にもつらい思いをされている患者さんも多いようです。

 ■痛みを引き起こす原因は?
 こうした症状の多くは、かみ合わせの不調和といった歯科的原因が関連していると考えられます。例えば、左右で高さの違う靴を履いて歩き続けた場合、足腰が痛くなってしまいますよね。これと同じように、かみ合わせも左右でバランスが取れていないと“ゆがみ”が生じ、筋肉や神経が緊張して、全身にさまざまな症状を引き起こすことがあります。ストレスからのくいしばりや歯ぎしり、合わない入れ歯や不適合なかぶせ物も原因となる場合があります。

 ■治療はどのようにされますか?
 かみ合わせ改善のためのスプリントや歯列矯正、痛みを取るための電子治療、レーザー、リンパマッサージ、鍼、漢方薬などなど、何通りもの中から症状に合った組み合わせで治療を行います。また「心と体」は一体ですから、メンタル面のサポートを行うことも大切ですね。気になる症状がある方は、専門の医師にご相談ください。一人でも多くの方が健康でイキイキとした生活を取り戻されることを願っています。



 
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