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眼科編

2010/6/18掲載
 
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夏に増える「はやり目(流行性角結膜炎)」 早めの受診と日ごろの感染予防が大切!
 
みやじま眼科 院長
宮嶋 聖也氏
夏に増える病気の一つ「はやり目(流行性角結膜炎)」。気になる症状と、家庭での注意点などを聞きました。

 ■目のかゆみや充血で、受診する方が増えていると聞きました。
 そうですね。一般に「結膜炎」といわれるものですが、ウイルスや細菌による感染性と、アレルギー性に分けられます。充血や目やに、異物感が主な症状で、涙やまぶたの腫れなども見られます。

 ■どのような注意が必要ですか?
 いずれも早めに適切な処置を行うことが必要です。安易に市販薬に頼るのではなく、専門医の受診をおすすめします。特にこれからの時季は、ウイルスによって感染する「はやり目」に注意が必要です。「はやり目」とは、学校や職場などで短期間かつ集団的に発生する急性結膜炎のことで、日常的にも見られる病気です。アデノウイルスによる感染が最も多く、伝染性も非常に強いので予防がとても大切です。症状は、ひどい充血とゴロゴロした異物感が主で、炎症が強い場合は角膜に傷がついて濁りが残ることがあります。また、「はやり目」の中でも咽頭炎による発熱を起こすものは、プールで感染することから「プール熱」と呼ばれています。

 ■主な治療法は?
 現時点では有効な点眼薬はありませんが、感染を広げないための抗菌点眼薬や炎症を抑えるステロイド点眼薬などを使用します。ウイルスへの抵抗力をつけるため、休養を十分にとることも必要ですね。タオルを共有しない、手洗いをこまめに行うなど、ほかの人にうつさないための注意も不可欠。感染予防など気になることは、専門医にお尋ねください。



 
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