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内科編

2010/5/28掲載
 
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副作用の少ない、がんの補完治療 注目集める「超高濃度ビタミンC点滴療法」
 
新大江クリニック 院長
花輪 健郎氏
サプリメントや食品よりも超高濃度のビタミンCを、点滴によって静脈注射する「超高濃度ビタミンC点滴療法」。現在取り組んでいるがん治療をそのまま続けながら、それを補完する治療法として注目を集めています。

 ■超高濃度ビタミンC点滴療法とはどのような治療ですか。
 欧米では2005年から3万件以上の治療実績がありますが、日本ではまだ新しい治療法です。欧米の国立がんセンターなどの公的機関が研究した結果、超高濃度のビタミンCを大量に点滴投与すると、がん細胞を抑制するということが分かりました。

 ■どんなメリットがありますか。
 アメリカの臨床実験では「80%の人に生存期間の延長が認められ、完全寛解率3%(化学療法は5%)」という報告があります。また「患者さんのQOL(食欲や体調の改善)を高める」などの効果も期待できます。

 ■なぜ点滴なのですか。
 がん細胞の死滅に一定の効果を期待するには、ビタミンCの血中濃度を350〜400r/デシリットルにする必要があります。サプリメントや果物では、わずかなビタミンCしか補えないため、超高濃度の静脈投与、または点滴で摂取する必要があるのです。

 ■副作用はありませんか。
 超高濃度ビタミンCは正常な細胞には悪影響を与えないため、副作用はほとんど見られません。また、過剰なビタミンCは尿中に排泄されます。現在、化学療法や放射線治療、免疫治療など、がんの治療をされている方もそのまま治療を続けながら、補完的に受けることが可能です。なお、この治療は保険が効かない自由診療になります。まずは専門医にご相談ください。



 
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