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大腸・肛門科編

2010/4/23掲載
 
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お尻の悩みは早めの治療で快適に 痔の治療は連休利用の短期入院で
 
高野病院 肛門科医長
高野 正太氏
日本大腸肛門病学会認定
大腸肛門病専門医
「トイレが苦痛」「常に不安がある」など、お尻の悩みは多くの人にあるそうです。多忙な人ほど、連休期間は体をきちんとケアする好機です。

 ■お尻の悩みは我慢しがちですが。
 日ごろから痛みや不快な症状を我慢し続けていると、仕事や家事に支障を来すだけでなく心理的にも常に不安にさらされ、QOL(生活の質)が著しく損なわれることになります。長年、我慢した末に思い切って治療したら「毎日が快適になり早く受診すればよかった」との声を聞きます。また、治療することでお尻の症状に加え、下痢や便秘などの症状が改善されることもあります。

 ■最近は、痛みが少なくて短期の治療方法があるそうですね。
 痔の症状や種類によって異なりますが、早期受診なら飲み薬や塗り薬、坐(ざ)薬などで症状が治まったり、通院で外科的治療ができることもあります。血の固まりを取り除く血栓除去、ウミを出す切開排膿(のう)などは、日帰りから1泊程度の入院で済みます。また、切らずに治す方法として、痔核を注射液で固める根治術に近いALTA(アルタ)療法があり、2泊程度の入院で済みます。ただ、治療期間の短さばかりを優先すると再発に悩まされる例もあり、根治手術をした方がよい場合もあります。

 ■根治手術について教えて下さい。
 腰椎麻酔をして本格的な切除手術を行います。以前は術後の痛みや入院期間の長さが難点でしたが、痛みは鎮痛剤でコントロールでき、入院も10日程度に短縮されています。仮に連休や休暇の直前に入院・手術すれば、休み明けには職場復帰ができます。裂肛や軽度の痔ろうも同程度の入院日数になります。術後は2〜3週間に1度、2回ほど通院すれば済むケースがほとんどです。



 
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