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胃腸内科最前線 内視鏡検査

2010/1/23掲載
 
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高解像内視鏡で微小がんを早期発見・治療
 
尾田胃腸内科・内科 院長
尾田 恭氏
消化器がんの早期発見に有効な内視鏡検査。検査法や技術は日々進化しており、最近では、より微小ながんも早期発見できる高解像度画像による検査が導入されているそうです。最新の内視鏡検査について詳しく聞きました。

 ■早期の消化器がんの発見には、内視鏡検査が使われるそうですね。
 内視鏡検査とは、先端に小型カメラ(CCD)を内蔵した細長い管を体内に挿入し、モニターの映像をもとに胃や大腸の疾患やがんの早期発見、治療を行うものです。なかでも、体の中で85倍まで拡大観察できるハイビジョンズームとNBI(狭帯域光観察)を搭載した高解像度画像の内視鏡の場合、2〜3oの胃や食道の微小がんの発見がより精度を増します。胃内を自動洗浄する機能や十分な送気で胃を膨らませ、詳細に観察することにより、手術で治癒可能な早期のスキルスがんの発見にも威力を発揮します。また、ズーム機能で胃粘膜がピロリ菌に荒らされているかどうかを観察することで胃のピロリ菌感染の有無や、これまで発見が困難だった早期咽頭がんの発見も可能となりました。

 ■鼻から入れる内視鏡もあると聞きますが。
 経鼻内視鏡は、ハイビジョンズームに比べ、その解像度、観察のための洗浄能力、膨らませたり吸引する力が弱く、診断能力に限界があります。学会や学術論文でも、経鼻内視鏡では胃がんの発見率は低下すると報告されています。

 ■内視鏡は苦しくありませんか。
 内視鏡検査は、患者さんが楽に検査を受けることができてこそ、精密検査が可能となります。適正な鎮静剤の使用により、リラックスして寝ている状態で精密観察を行い、検査後はすっきり目が覚めることが可能です。詳しくは、専門医にご相談ください。



 
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