くまにち メディカルインタビュー
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美容整形最前線 ワキガ・多汗症

2005/6/25掲載
 
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「傷跡を最小限に臭いの元を取り除く」
 
共立美容外科熊本院長
山田 雅明氏
ワキガや多汗症の悩みを持っている方は割と多いそうです。体臭も個性といわれますが、無臭が好まれる現代だからこそ、どうにかしたいと思っている方も多いことでしょう。ワキガ・多汗症の治療法について聞きました。

 ■ワキガの原因を教えて下さい。
 脇の下には、汗を分泌する2種類の汗腺があります。水分の多い普通の汗を分泌するのがエクリン腺、そしてワキガの原因になる臭いはアポクリン腺からの分泌による不飽和脂肪酸です。ワキガ体質の人は、アポクリン腺の数が多いのです。多汗症の場合、エクリン腺からの汗が多いのであれば臭いはそれほど気にならないでしょう。

 ■治療法を教えてください。
 従来の切開法では、数pの傷跡が残り、痛みが伴います。現在は、傷跡もほとんど目立ちにくいローラークランプ法があります。腕の付け根の1カ所から2〜3oのカニューレ(吸引棒)を挿入し、ローラーで皮膚を押さえながらアポクリン腺、エクリン腺を吸引します。その際、傷跡保護器具を使用してカニューレを挿入するので、個人差はありますが傷跡は2〜3o程度で、術後数カ月でほとんど目立たなくなります。手術は、局所麻酔で40分程度。その日のうちに帰れます。この手術法は、毛根部分まで達するため、個人差はありますが80%前後の脱毛効果が得られます。つまり、脱毛効果のない手術はワキガ・多汗症に対しても効果がないとお考えください。また多汗症の場合、ワキにボトックス注入をすることで汗腺が細くなり、汗の分泌が抑えられます。施術は約10分、効果の持続期間は約半年です。ワキの臭いや汗、黄ばみなどが気になる方は、一人で悩まずに一度専門医に相談されてみてはいかがでしょう。



 
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