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インプラント治療最前線 オールオンフォー

2009/8/29掲載
 
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費用や身体的、精神的負担も軽減
 
サン・ホワイト デンタルケアクリニック歯科医師
酒井 優氏
審美性に優れ、自分の歯と同様のかみ心地が得られるインプラント。その技術は、急速に進歩しています。歯を失った方の負担を軽減する最新のインプラント治療「オールオンフォー」について詳しく聞きました。

 ■「オールオンフォー」とは、どのような治療法ですか。
 これまで、総入れ歯だったり、多くの歯を失った方は、失った歯とほぼ同じ本数のインプラントを埋め込む必要がありました。手術時間も長くかかるし、術後の腫れが大きい、費用がかかるなどのデメリットも少なくありませんでした。「オールオンフォー」は、上下のアゴにそれぞれ必要最小限の4本ずつインプラントを埋め込み、その上に人工歯をかぶせるという最新の治療法です。費用や手術時間、術後の腫れだけでなく、精神的な面でも負担を軽減してくれます。

 ■4本だけで、多くの歯を支えるのは不安定ではありませんか。
 全部インプラントを埋め込んだ場合と同じように、自分の歯のようなかみ心地が得られると言われています。また、奥歯の部分の骨が足りない場合も、インプラントを斜めに埋め込むことで力が均等に配分され、日常生活に必要な12本の歯を支えることができます。

 ■治療期間はどれくらいかかるのでしょうか。
 約1時間程度のインプラント埋入手術後、その日のうちに固定式の仮歯を装着することが可能です。さらに3〜6カ月ほどで骨とインプラントが結合して固定したら、型取りして本歯を装着します。また最近では、患者さんの口腔内のCTスキャンデータをもとに、コンピューターでインプラントの埋入位置を正確にシミュレーションする方法もあります。インプラントの埋入位置が正確に決定でき、歯ぐきを大きく切開する必要がないので、短時間の手術で出血や痛みがほとんどないというメリットがあります

 ■メンテナンスなど、治療後の注意点を教えてください。
 ブラッシング指導や人工歯の微調整で数回通院していただく他、3カ月に一回程度の定期検査があるだけです。普通の歯の治療とほぼ同じだと思っていただいて結構です。インプラント治療にあたっては、具体的な治療計画や費用面のことなど、十分なカウンセリングを受けられることをおすすめします。不安なことなどがあれば、遠慮なく専門医にお尋ねください。



 
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