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産科・婦人科最前線 不妊症治療

2009/8/1掲載
 
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妊娠成立のために大切な役割を担う卵管
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
不妊の原因の約35%は、「卵管機能の低下」といわれています。卵管機能の詳細とその検査方法について聞きました。

 ■卵管の役割は?
 卵管は子宮の両側にあり、ラッパのような形をしていますB卵を捕捉して受精する場所を提供し、胚(はい)をはぐくみ、子宮まで1週間かけて輸送するという重要な役割を担っています。つまり、卵管が自由に動くことができ、卵を拾うことができること。卵管に異常などがなく、良好な状態にあることが、妊娠成立には不可欠といえます。

 ■卵管の検査は、どのような方法で行われますか?
 卵管機能の検査は、「卵管造影」という、造影剤が卵管を通るのを観察して確かめる方法を用います。レントゲンを使うケースと、超音波下で行うケースがあり、それぞれの検査の特性を生かし、患者さんの状態や症状によって使い分けています。

 ■卵管造影を行う場合、患者さんの負担はありますか?
 痛みを心配される方もありますが、近年開発された超音波下卵管造影は、痛みが少ないのが特徴です。手技や鎮痛剤でかなり改善もされており、卵管の狭窄(きょうさく)や閉鎖がなければ、検査中の痛みはそれほど強くないと思われます。患者さんの過剰な不安や痛みを抑えるために、鎮痛剤や麻酔を使用することもできるので、心配な方は担当の医師に相談されるといいですね。納得した上で、前向きに治療に取り組んでいただきたいと思います。 ■不妊治療教室 8月16日(日)午後1時から開催。参加費無料。 詳細は【電話】096(322)2996へ。



 
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