くまにち メディカルインタビュー
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形成外科最前線 陥没乳頭・乳頭肥大

2009/7/25掲載
 
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1人で悩まずに、気軽に相談を
 
いはら形成外科クリニック 院長
猪原英二氏
デリケートな部分だけに、なかなか相談できない人も多いという陥没乳頭や乳頭肥大。手術で治療することができるそうです。詳しくお話を聞きました。

 ■陥没乳頭とはなんですか?
 乳頭が乳輪より陥没した状態です。症状は3段階に分かれ、手で簡単に整復できるが、しばらくすると自然と元の状態に戻る軽度、ピンセットなどで引き上げると整復できるが、放すとすぐに陥没する中等度、手術でないと乳頭が出てこない重度です。外見的にコンプレックスを感じるだけでなく、重度の場合、授乳障害、乳腺炎にもつながるので治療を要します。

 ■治療はどのように行いますか?
 乳頭を乳輪内部へ引っ張る組織を切り離し、突出させる手術を行います。一緒に乳管を切り取る手術は授乳できなくなるため、乳管を傷つけない手術がおすすめです。約1〜2時間程度の手術で、入院の必要もありません。治療は保険内で、片側2万円強です。また万一、妊娠後に陥没乳頭という診断を受けた場合も、産科の医師の判断後、手術を受けることが可能です。

 ■逆に、授乳後に乳頭が大きくなり悩んでいる女性も多いそうですが。
 乳頭肥大という症状です。機能的な問題はありませんが、子どもに指摘されたり、温泉に行きづらいなど、心的ストレスを感じる方も多いようです。手術で乳頭を小さくすることができます。乳頭の先を切り取る方法は授乳ができなくなるので、乳管を切り取らず、余分な部分を取り除く手術がおすすめです。手術は約1〜2時間で、入院の必要はありません。治療は保険外です。デリケートな部分なので1人で悩みがちですが、気軽に専門医に相談されるとよいでしょう。



 
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