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歯科最前線 歯を残す治療

2006/5/13掲載
 
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「歯が抜けるのは老化ではありません」
 
つづき歯科医院院長
續 天彦氏
健康のありがたみは失って初めて分かるといいますが、歯も同じこと。つい、おっくうになりがちな歯の治療ですが、後回しにするほど時間もコストもかかります。大切な自分の歯を守る方法について聞きました。

 ■歯が抜けるのは老化でしょうか。
 それは大きな誤解です。歯を失う主な原因は、年齢に関係なく虫歯と歯周病の二つです。病気が原因なら、予防や治療をすれば歯を失うケースを減らせますし、年をとっても自分の歯で食事が楽しめますよ。

 ■現在、歯の治療法は大変、進んでいるようですが。
 ええ、でも「悪くなったから治す」対症療法の場合が多いんですね。虫歯が進行して痛みが出ると、神経を取ることがあります。痛みは消えても治ったわけではなく、歯が死んで感じなくなったに過ぎません。神経を取った歯は、もろく割れやすくなります。また、歯周病は歯を支えている骨が溶けていく病気で、生活習慣病ともいえます。虫歯も歯周病も初期のころは自覚症状がないため、痛みやはれ、歯のぐらつきなどが出てからでは、手遅れになりがちです。歯を残すためには、症状が出る前の早期発見と治療が大切ですね。

 ■予防は歯磨きですか。
 はい。でも単なる身だしなみ感覚で行っていては意味がありません。磨けているつもりでも意外とできていないものです。自己流のブラッシングをいきなり変えるのは難しいので、患者さんに合わせたアドバイスが必要になります。さらに、歯垢(こう)や歯石に対しては、歯科医院で行う機械的な清掃が有効です。ふだんから歯医者さんと上手につきあい、きちんとした治療や定期処置を受け、より多くの歯を残すことで自らの健康を守りましょう。



 
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