くまにち メディカルインタビュー
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神経内科治療最前線 ふらつき、立ちくらみ

2009/7/11掲載
 
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原因を早期に発見し、的確な治療を
 
医療法人社団 知新会 西村内科脳神経外科病院
西村 誠一郎氏
日常生活で、ふらつきや立ちくらみを感じることはありませんか? よくあることと簡単に考えがちですが、原因によっては重大な病気の可能性もあるといいます。詳しくお話を聞きました。

 ■上を見上げると、ふらつきを感じるという人がいるそうですね。
 椎骨脳底動脈不全という病気の可能性があります。洗濯物を干したり、美容室で洗髪したり、首を後屈することでふらつきを感じるというものです。転んで頭や体を床などにぶつけることがあり、また小脳梗塞を起こす場合もあり、危険です。

 ■原因は何ですか?
 首の骨である頸椎の変形や、首から脳に行く血管が動脈硬化で狭くなります。すると、頭に血が回らなくなり、ふらつきが起こるというわけです。比較的、年配の女性に多いと言われています。首の骨のレントゲン検査や、頸部血管のエコー検査で発見することができますが、通常の脳や血圧、血液の検査では異常が見られないことがほとんどです。

 ■治療はどのようにして行いますか?
 血液の循環を促進し、動脈硬化を改善する薬を投与します。それと同時に、首を後屈させないことも大切です。日常よく使うものは、なるべく高い位置に置かないよう生活指導を行います。症状を進行させないために、首の軽い運動も有効です。

 ■急に立ち上がると、立ちくらみを感じる場合もありますが。
 それは起立性低血圧という症状です。座ったり、寝ている状態から立ち上がると、急激に血圧が下がり、立ちくらみやめまいを感じます。このような人は、通常の血圧検査では正常でも、寝た状態と立った状態では血圧が20oHg以上の違いがあります。原因は体質や貧血、血圧を下げる内服薬の過剰反応が考えられます。内服薬の反応は、特にアルコールを摂取したときに起こりやすいですね。また、重大な病気の症状の場合もあります。具体的には、心不全や重症の不整脈、パーキンソン病、脊椎小脳変性症といった神経疾患、胃や大腸など消化管の出血です。

 ■原因により治療法も異なりますかH
 はい。薬が合わないのであれば、薬を変更する必要があります。心不全や不整脈、神経疾患といった病気の場合は、それぞれにあった治療を行います。また、足に血液がたまらないよう、足に圧をかけるストッキングなども着用します。治療法も原因により違うので、まずは原因を判断することが先決です。単なる立ちくらみやめまいと油断せず、早めに専門医を受診し、的確な治療を行いましょう。



 
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